数千ものバレーチームが乱立する日本。
2003年、バレー界に革命を起こそうと一つのバレーチームが誕生した。
これはバレー界に新しい風を吹き込むであろうチームを創設した男の戦いの歴史である。

2003年、高校時代のバレー部メンバーで何年か振りに飲み会をやったのが、この物語の始まりだった。

2003年、日常に憤りを感じていたZERO公式ページの元管理人あんどうが、このバレー部集結日前、決意を固めた。

「バレーチームを作ろうではないか!」

この意思をメンバーに伝えたところ、誰も本気にするものはいなかった。
さらに事態は急変、管理人あんどうのヘルニアが発覚。この話は白紙になったかに思われた。
しかしあんどうの情熱は冷めてはいなかった。
どうせおれなんかいても試合には役に立てないから、せめて他の事で役に立ちたい。
そうさおれはゴミだ。でもゴミだって燃えるのさ。

練習場所確保は困難を極めた。
しかしあんどうは懸命な努力を続ける。
色々な施設のホームページ、市役所などを走り回り、なんとか目途はたった。
しかし、まだ莫大な量の仕事が残されている。
妥協はできない。
まだチーム名も決まっていない。
メンバーも全然足りてない。
世間はあざ笑った。
あんどうはあの手この手の営業策をとった。
その情熱に笑うものはいなくなった。

2003年8月7日、あんどうは名づけた。
元々自分は何も無い。
何も無いところから始まったと言う事で
「ZERO」
名前はZEROだが、これから作る歴史は1にも2にもなる。そう信じた。

あんどうの努力が報われ、間もなくメンバーも増え始めた。

今はあんどうの意志を継ぐメンバー達が、そして応援してくれているたくさんの人たちが歴史を作っている。



ナレーション「あなたにとってZEROとは何ですか?」
あんどう「難しいね。でもやっぱり、ZEROは自分の原点かな。やっぱりここに戻ってくるんだよね。」


(BGMに葉加瀬太郎のバイオリンでも聞きながら読んでね)